飲むヒアルロン酸は効果がない!

1gで6ℓの水分を保持することができると言われているヒアルロン酸。その優れた保水力から、今まで化粧品やしわ取りの注射に使われてきました。数年前からサプリメントも販売されるようになりましたが、口から摂取しても意味がないという話も。果たしてその実態は?

ヒアルロン酸は直接注入するのが基本!

ヒアルロン酸は、その高い保水力から美容成分として注目を集めていますが、もともとは整形外科の分野で医薬品として使われ始めたそうです。日本では1987年に変形性膝関節症の治療薬として登場し、1989年には肩関節周囲炎にも使われるように。痛みを伴ったり、スムーズに動かなくなったりした関節に直接注射することで、加齢などにより減少したヒアルロン酸を補っています。また、美容医療の分野ではこれを転用して、しわを改善するヒアルロン酸注射が行われています。ヒアルロン酸は化粧品にも含まれていますが、ヒアルロン酸は分子が大きい(高分子)ため、肌に塗っても表皮の外側にある角質層に留まってしまい、真皮まで浸透させることはできません。とはいえ、全く効果がないわけではなく、ヒアルロン酸が角質層の水分を抱え込み乾燥を防ぐ効果があると言われています。

ヒアルロン酸は加齢と共に減少する!

体内のヒアルロン酸は20歳をピークにどんどんと減少し始めます。40歳代から減少スピードが加速し、60歳代になると体内のヒアルロン酸は20歳代の半分以下にまで減少してしまいます。

薬として普及したヒアルロン酸の歴史

ヒアルロン酸は1934年にコロンビア大学の教授によって、牛の眼球の硝子体という部分から発見されました。1942年に犬の関節損傷への有効性が認められ、1960年にはオーストラリアで眼球手術の補助薬として発売されました。

飲むヒアルロン酸に効果はない!

最近ではヒアルロン酸を含むサプリメントやドリンクが数多く販売されていますが、残念ながらヒアルロン酸を飲んでも美容や健康の効果は得られないようです。国立健康栄養研究所によると、「ヒアルロン酸には関節痛を和らげる、美肌効果があるといわれているが、経口摂取によるヒトでの有効性については信頼できるデータは見当たらない」、とされています。また安全性についても、「経口摂取での安全性については信頼できる十分なデータが見当たらない」、「妊娠中・授乳中の使用は避けるべき」、とも言われています。実は皇潤など、ヒアルロン酸サプリメントの広告をよく見てみると、「体内のヒアルロン酸が増える」、「膝の痛みを和らげる」、「肌がプルプルになる」、なんてことは一切書かれていません。CMや広告のイメージには、あまり流されないようにしたいですね。

分子が大きいヒアルロン酸は吸収不可能!

ヒアルロン酸の分子はとても大きく、そのままでは体内に吸収されることはありません。巨大な分子は体内で分解され、吸収できる単位(単糖やアミノ酸)まで細かくなりますが、分解されたヒアルロン酸にもとのような保水作用はありません。

コラーゲンも経口摂取には意味がない!

肌にはりや潤いを与えるコラーゲンも分子が非常に大きいため、ヒアルロン酸と同様に食品やサプリで経口摂取しても身体には吸収されることはありません。

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